リツアンSTCの評判は本当?怪しいと言われる理由を給与明細とマージン率で検証


ネット上の評判まとめ
OpenWork、note、Wantedlyなど第三者サイトに掲載されている社員口コミを整理すると、傾向は明確です。
- ポジティブ:給与還元率の高さ、強制参加イベントなし、副業OK、出戻り可能
- ネガティブ:派遣案件中心なので客先依存、福利厚生は最小限
ポジティブ評価の中心は「待遇の透明性」、ネガティブ評価は「SES業態そのものの特性」に集約されます。
「怪しい」と言われる理由
「リツアン 怪しい」という検索が出る背景には、SES業界に対する一般的な不信があります。具体的には次の3点です。
1. 技術派遣分野の全国平均マージン率39.1%という不透明な構造 2. 多重下請けによる中抜き 3. 「給与還元率が高い」という主張の真偽が外から見えない
リツアンSTCはこの3点に対し、マージン率と単価を全社員に公開するという方法で答えています。
マージン率公開という回答
リツアンSTCのマージン率は在籍年数で下がる仕組みです。
- 1〜3年目:32%(還元率 実質約70%=単価×68%+交通費)
- 4〜10年目(プロ契約):19%(還元率約81%)
- 11年目以降:0%(社会保険料の会社負担分のみ/還元率約89%)
業界平均39.1%と比較すると、4年目以降で約20ポイント低い水準です。詳細はリツアンSTCのマージン率は業界最低水準!SES業界の平均と比較してみたで解説しています。
給与の実態
単価80万円のエンジニアの場合、4年目以降のプロ契約で月給約65万円。業界平均と比べて月約16万円、年間約190万円の差が出ます。プロ契約の年収シミュレーションはリツアンSTCのプロ契約とは?4年目からの年収シミュレーションで詳述しています。
評判を裏付ける制度
口コミに出てくる評価は、制度として裏付けられています。ひとつずつ実態を見ていきます。
強制参加のイベントが無い
管理人はリツアンSTCに入る前、IT企業2社で働いていました。その2社はどちらも、2か月に1度くらいの頻度で強制参加のイベントがありました。
プログラムの仕事をしているのに、なぜ小学校の便器を素手で掃除しなければならないのか。トイレ掃除に参加した回数で出世が決まるのはおかしいのではないか。当時はずっとそう思っていました。
リツアンSTCにはそのような強制参加のイベントがありません。エンジニアとして仕事に集中できます。口コミで「強制参加なし」が繰り返し挙がるのは、業界にこうした慣習が残っているからです。
副業を推奨している
リツアンSTCは副業OKというより、副業を推奨しています。会社公認です。
入社面接のときに、面接してくれた鈴木さんが「リツアンSTCの社員はWEBサイトの運営などをやっているよ」と教えてくれました。イケダハヤトさんの副業セミナーを開催するなど、会社として積極的に支援しています。
副業で得た収入はすべて自分のものです。このサイト(リツアンナビ)の運営も、その方針があるから成り立っています。
出向先の正社員になってもOK
多くの派遣会社は、出向先の正社員に転職することを禁止しています。リツアンSTCはこれを認めています。
社長がブログでも「クライアントへの正社員引き抜きに対してもOK、出戻りもOK」と明言しています。出向先が気に入れば、そのまま出向先の社員になって構いません。
エンジニアが喜べば、転職した人はリツアンSTCに仕事を回してくれる。結果としてwin-winになるという考え方です。詳しくはリツアンSTCの出戻り制度と引き抜きOKの真相にまとめています。
これらはすべて「会社が社員を縛らない」という方針の具体化です。
社長がどんな人か
制度の背景には、代表取締役の野中社長の考え方があります。
社長でありながら講演やインタビューは苦手、お酒も飲まない、人前で話すのも得意ではない。社長らしくない人です。それなのに周りのみんなに愛されています。
理由は、とことんギバー(ギブ・アンド・テイクの「与える人」)だからだと思います。エンジニアのために何ができるかを常に考えている人です。
マージン率の公開も、大学生に無料でコラーニングスペースを開放していることも、この考え方の延長線上にあります。制度が先にあるのではなく、方針が制度になっているという順番です。
SES正社員として働くという選択
口コミのネガティブ側にある「派遣案件中心なので客先依存」は、業態としての事実です。ただし、これを不利とだけ捉えるかは立場によります。
管理人はSIer企業の中で、協力会社(リツアンSTC正社員)の立場で働いています。上司から作業指示を受けて仕事をしますが、上司は自分の会社の人間ではないため敬語で対応してくれます。
SIerの正社員だとそうはいきません。上司に敬語は当然として、部下には命令口調。加えて社内業務やサービス残業が半強制されます。出世したければ会社に貢献しろ、という空気です。
同じ時間を使うなら、社内業務より自分の勉強にあてたほうがいいと管理人は考えています。スキルが上がれば、会社にしがみつく必要もなくなります。客先依存というデメリットの裏側には、社内政治から距離を置けるという側面もあります。
デメリットも公開
良い面だけでなく、デメリットも公開しています。リツアンSTCのデメリットでは、還元率が上がるのは4年目からであること、退職金が無いこと、SES業態としての制約などを率直に書いています。評判の真偽を確かめたい方はこちらも合わせて確認してください。
まとめ
リツアンSTCの評判は、感想ベースで語られがちな「待遇の良さ」を、マージン率公開と給与明細という形で裏付けています。強制参加なし・副業推奨・出向先への転職OKという評価も、それぞれ制度として実在します。判断材料としては、口コミよりも一次データのほうが確実です。
